Kitai tax accounting office

働き方を考えましょう~週休三日、1カ月以上の長期休暇の導入について~

あなたに合った働き方とは

経営者
うちは、週休3日で、2ヶ月まるまるお休みです

K
えっっっ(゚д゚)!2ヶ月もお休みですか?

経営者
旅行に行ったり、違う仕事したり、自分磨きして使ってますよ

K
いいなぁ、僕もフリーランス税理士だし2ヶ月海外か、リゾート地での仕事もいいなぁ



感情を思いっきり出しちゃいましたが、こんな会社あるんです。

ってググると何社か出てきます。

私が無知だっただけです。

この会社は、季節商売?をしている会社で、売上が落ち込む季節は思い切って休みにしたそうです。

売上が落ち込む季節を休みにするのは、会計的にメリットはあるのか、簡単に検証したいと思います。

(例)通常月の場合

1ヶ月の売上高1000万円
変動比率35%
固定費が500万円(内訳は、家賃100万円、パート代300万円、その他100万円)の場合

経費の合計は、1000万円(売上高)✖35%+500万円=850万円・・・①

利益は、1000万円-850万円(①)=+150万円

(ケース1)売上が50%減少した場合

1ヶ月の売上高は、1000万円✖50%=500万

変動費比率は同様、35%

固定費は同様、500万円

経費の合計は、500万円(売上高)✖35%+500万円=675万円・・・②

利益は、500万円-675万円(②)=△175万円

(ケース2)営業しなかった場合

1ヶ月の売上高は、0円
変動費比率は、35%
固定費は、100万円(家賃は発生するため)

経費の合計は、0円(売上高)✖35%+100万円=100万円・・・③

利益は、0円-100万円(③)=△100万円

まとめ

結果として、ケース1△175万円 < ケース2△100万円となり、
ケース2の方が、損失が小さくなります。

家賃など、営業をしなくても毎月発生するものの金額にもよりますが、営業をしないことで、損失を小さくできる場合があります。

ただし、今回のケースは、営業をしている場合には、固定費であるパート代は発生しますが、営業をしない場合には、パート代は発生しません。つまり、営業していない期間は、パート代が出ないということです。

雑感

利益を増やすためには、

1⃣ 売上を増やす

2⃣ 変動費比率を下げる

3⃣ 固定費を下げる

の3つです。

どれかだけの対策ではだめで、すべてについて対策を立てないといけないと言われます。

今回のケースでは、固定費しか下げていません。
営業をしないことで、固定費が大幅に下がります。
売上は0です。下がります。
変動費比率は、同じです。変わりません。

しかし、結果として利益は増えています。

営業をしないという大胆な対策をすることで、利益を増やすこと、もしくは利益を維持することは可能ではないでしょうか。

営業をしないということは、働く人は収入がない不安はあります。
ただ損失をため込んで会社がなくなることを考えれば、安心なのかもしれません。

営業をしないことで、お金よりも仕事よりもプライベートの充実が図られます。
プライベートが充実すれば、仕事も精力的に行うでしょう。
稼げる時期だけ働くので、ストレスも少ないでしょう。
結果としてお金につながり、いい循環ができるようにも思います。