事業税で合格するまでに、延べ6回受験しました。
事業税は、ミニ税法と呼ばれる部類に属し、間違いが許されない、事業税の計算についても同じことが言えます。
目次
税理士試験の思い出【事業税・計算編】
事業税の計算は、試験時間120分にうち、60分から70分を使い、完答を目指しましょう。
事業税の計算問題の形式としては、
◆ 個人の事業税
◆ 法人の事業税
・収入割課税法人
・外形標準課税法人
・その他の法人
などのパターンが考えられます。
事業税の計算問題の大きな論点としては、
◆ 税率
◆ 分割基準
◆ 課税標準額の算定
があります。
しかし、過去問等を通して練習していけば、ほとんどのパターンや論点を経験することができます。
税率や分割基準については、覚えていれば対応できます。
課税標準額の算定については、知らない用語や計算ミス、電卓への打ち込みミスなどによって間違うこともあるかもしれません。
それでも、本試験では、完答を目指して取り組んでください。
他の科目のように、部分点だけを取りに行くのでは、合格点に届かないと思います。
それでは、事業税の計算の受験遍歴と勉強方法についてまとめます。
受験遍歴
【1回目】2011年 事業税✖(記念受験)
【2回目】2012年 事業税✖(記念受験)
【3回目】2013年 事業税✖
【4回目】2014年 事業税✖
【5回目】2015年 事業税✖
【6回目】2016年 事業税〇
勉強遍歴
【1回目】TAC年内完結+上級(WEB 通学)
【2回目】なし
【3回目】TAC上級(WEB 通信)
【4回目】TAC直前(WEB 通信)
【5回目】TAC直前(WEB 通学)大原 直前(資料)
【6回目】TAC直前(WEB 通学)大原 直前(資料)
受験時の詳細
1回目の受験
初の税法の勉強、かつ、3科目(法人税法と消費税法、事業税)を同時に、それもすべて初めてだったので、下記のようなスケジュールでやりました。
事業税は、3番目の位置付けで、事業税の計算は、講義の復習くらいしかできませんでした。
また、12月の試験結果により、1月からの事業税の勉強を諦めました。
9月~12月:講義の復習
1月~4月:勉強せず
試験日前日:外形標準課税の問題を1題練習して、試験に挑む
2回目の受験
10月初旬から勉強を始めるが、税理士法人での勤務を始めたため、勉強する時間を十分に確保することができませんでした。
また、12月の税理士試験の結果発表で、法人税法と消費税法が不合格だったので、事業税の勉強は中止することとしました。
12月~4月:講義の復習
試験日前日:外形標準課税の問題を1題練習して、試験に挑む
3回目の受験
本格的に事業税の勉強を始めました。
本試験で、完答するため、解答スピードを上げることと計算のパターンを覚えることを目的に、大問題をとにかく解きました。
9月~12月:講義の復習及びトレーニングを解く(1日1~2時間)
1月~試験日:大問題を1日に1題解くようにしました(全体の流れを把握するため)(1日2時間)
4回目の受験
不合格の結果が出たが、勉強は確定申告明けから徐々に開始
3月~4月:大問題を1日1題解き、計算パターンを思い出す(1日1時間)
5月~試験日:間違えた項目ごとに勉強する。(分割基準だけ、課税標準額だけのように)(1日2時間)
5回目の受験
不合格の結果が出たが、転職があったため、5月から勉強を開始
5月~6月:計算は、答練のみで、間違えた項目があれば、その項目だけ勉強する。(分割基準だけ、課税標準額だけのように)(週に2~3時間)
7月~試験日:答練や模試を解きなおす(分割基準だけ、課税標準額だけのように)(週に3~4時間)
6回目の受験
5月から徐々に勉強を開始
5月~6月:計算は、答練のみで、間違えた項目があれば、その項目だけ勉強する。(分割基準だけ、課税標準額だけのように)(週に2~3時間)
7月~試験日:答練や模試を解きなおす(分割基準だけ、課税標準額だけのように)(週に3~4時間)
まとめ
参考になりましたでしょうか。
事業税の計算は、ミスや間違いを恐れずに、とりあえず完答を目指して下さい。
不合格の年は、何らかの間違いをしていました。
勘違いや転記ミス、間違って覚えていたなどいくらでもあります。
とはいえ、合格した年も完答はできていなかったと思います。
答えの再現は行っていないし、計算結果のメモを残していなかったので、正確なことは分かりませんが。
しかし、合格するためには、事業税の計算問題は、完答を目指して下さい。